真木共働学舎

「信州共働学舎」の一つ。JR南小谷駅から東の山道を2時間程歩かなくてはたどり着かない「真木共働学舎」。

設立年月

1973年8月

代表

宮嶋 信

所在地

〒399-9422
長野県北安曇郡小谷村大字千国乙12592
TEL/FAX 0261-82-3021

「信州共働学舎」は、長野県西部最北端の小谷村立屋で1973年8月に第一歩を始めました。
いろいろなハンディーを持った者が共に働き生活をする共働学舎の中でも、特に豊かな自然の中で手作りの生活を営んでいるコミュニティーです。

日本海まで一時間、北アルプスの裾を流れる姫川沿いの山里。6人で始め、2019年現在では約40人が2つの集団に分れて標高700mから900mの間に点在して暮らしています。1つの集団は、姫川の西側の「立屋」。もう1つは、東側の今でも車の通わぬ「真木」にあります。

立屋にある母屋を中心にして、幾つかの建物に分かれて暮らしています。米・野莱類を作付けし、牛・山羊・鶏などの動物飼育、それに味噌・パンなどの製造と、出来る限り作れる物は作る努力をしています。また農業は手作業を基本とし、肥料も微生物農法で山土を主体とする発酵肥料を自分達で作り、家畜糞から堆肥を作ってよい土をふやす農業を心がけています。

夏は、体験教育として「少年少女勤労合宿」を行い、高校の修養会・大学のゼミを受け入れ、「NICE」「good!」等のワークキャンプを開催しています。
冬は、例年では2メートル以上の雪が積もります。夏の間に草木染めや本藍染めをした糸を使用して機織りをし、栽培したとうもろこしの皮を使用した人形作りや、木製おもちゃ“夢(ゆめ)”セット作り等をして暮らします。わら細工、木工製品製作やラグマット製作等も行っています。

信州共働学舎 真木
信州共働学舎 真木の棚田

暮らしと仕事

真木は分校が廃校になったことから、1971年に12戸全員が離村した山の中の小さな集落です。学舎の特徴は、歩いてしか行けないという不便な場所である事をむしろ良しとして、教育上意味のある働きをしようとしている事です。
創設者の宮嶋眞一郎は「ここでこそ真の教育が行われる場所にふさわしい」と農場として立屋から通うようになり、現在は新屋敷(アラヤシキ)という大きな茅葺きの家を中心にメンバーが住み暮らしています。
山羊と鶏を飼い、棚田にはアイガモを放ち、桑畑を開墾した畑には、必要な野菜を作付して自給しています。水車動力により板材や角材を製材し、民家の修復や建築に用いています。
茅葺屋根の家に住み、囲炉裏を大切に使っての素朴な生活です。動植物をはじめ、豊かな自然の中で学ぶことの多い生活が行われます。

白馬連峰を展望できる景観もあることから、観光として訪れる方もあります。

信州共働学舎 真木の雪景色