「水車をまわします」

茅葺き屋根の立派な民家と田畑の広がる集落・長野県小谷村真木。かつては100人近くが暮らしていたこの村も、集団離村がありました。
1976年より共働学舎のメンバーが集まり、この村での暮らしを始めました。

私達は、かつての集落の住民に学び「手作りの生活」を実践してきました。山や川からもたらされる環境のなかで、田をつくり、畑を耕し、ヤギや鶏を飼い、収穫を分かち合う、そして自然からなる日々の時間に身を置くことで、人間の暮らしに本来必要なものを体感できます。
高度成長期以降、日本各地では電気、水道、ガスがどこでも使えるようになり、家や食べものはお金で買うものになりました。便利さと引き換えに優れた伝統技術はだんだんと引き継ぎ手をなくしています。

真木共働学舎では、自然と調和した技術、生活を未来につなげる第一歩として、水車製材所づくりを始めました。